2017/11/08 11:32

みなさんこんにちは療法士活性化委員会の大塚です。

僕はとにかく動作分析が苦手でした。

 

就職して初めて担当した方を先輩と評価しに行った時

寝返りの評価をしました。

パーキンソン症候群で回旋の動きが低下している方の寝返りでした。

 

その時のやりとりはこんな感じです。

 

先輩:「寝返りとかみてみたら?」

大塚:「はい、みてみます」

先輩:「どお?」

大塚:「できないですね」

先輩:「…どうできない?」

大塚:「はい、右に寝返りができないです!」

先輩:「…なんで右に寝返れないの?」

大塚:「ん〜、なんでできないんでしょうね〜?」

先輩:「それを考えるのが君の仕事だ!」

 

思い出しても非常に恥ずかしいですね。

どおやって臨床実習を通過したんでしょうか?

でもこの原因は寝返りで何を見ていいかわからなかったからなんです。

 

寝返りで見るべきポイントはたった1つ

それは

「立ち直り反応が出ているかどうか?」

これに限ります。

 

寝返りの基本動作は

背臥位→頸部の回旋→肩甲帯→骨盤→下肢→伏臥位

の順に「立ち直り反応が出るか?」を見ましょう。

 

そもそも立ち直り反応って何?

ざっくり一言で言いますと

「ねじれを戻す反応」

です。

 

寝返りで例えると

頸部が寝返る方向に回旋する

頸部と肩甲帯の間にねじれが発生

ねじれを戻す為に肩甲帯が前方突出する

肩甲帯と骨盤の間にねじれが発生

ねじれを戻す為に骨盤が前方回旋する

骨盤と下肢の間にねじれが発生

下肢が回旋する

 

このそれぞれのポイントで立ち直り反応が出ているかをみてみましょう

そして立ち直り反応が出なかった場合

機能面を評価してみましょう。

 

例えば肩甲帯と骨盤の間の立ち直り反応が出ずに

体幹を一枚の板のようにして寝返りを行なっている場合

脊柱の可動性は?体幹の筋力は?大腰筋は?麻痺はあるのか?

など問題点が抽出されそれぞれROM・MMTなどを評価してみましょう。

 

寝返りで体幹が使えていないのであればより高度な歩行時も体幹が使えていないかもしれません。

・体幹の回旋を使わず骨盤を引き上げてぶん回すような歩行。

・体幹の回旋が出ないので極端に歩幅の狭い歩行。

・体幹の回旋要素を側屈で代償し、体が左右に振りながらの歩行

などがみられるかもしれません。

 

もう一度基本動作の寝返りを評価して

原因の特定ができるようになりましょう。

あなたも

当たり前のことが当たり前にできるようになり

一緒に信頼される療法士になりませんか?

 

療法士活性化委員会

委員長 大塚 久

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