2017/11/08 11:37
みなさんこんにちは療法士活性化委員会の大塚です。
コウノドリというドラマをご存知でしょうか?
ざっくりいうと産婦人科を舞台とした人間関係を描いたドラマです。
>>>金曜ドラマ『コウノドリ』|TBSテレビ
この中で星野源演じる四宮医師が出産を控え、不安が募る奥さんに
「大丈夫、俺も手伝うから」
を繰り返す夫に対して言ったこんなセリフが話題になっています。
「手伝うじゃないだろ、あんたの子供だろ?」
僕の解釈では全く当事者意識のない夫に苛立ち
奥さんや生まれてくる子供のことをちゃんと理解しようとしろよ!
という思いから出たんじゃないかなと思っています。
実はこれドラマの中に限ったことじゃないと思います。
僕も様々な講習会に参加していますが
共通してある疑問を毎回持っていました。
それは
「どの疾患に有効なんですか?」
という疑問です。
この疑問に対してある講習会のとある先生にこんな言葉をいただきました。
「あなたはすでに国家資格を持った療法士です。担当した患者様ときちんと向き合ってください。」
正直その時は「教えてくれたっていいじゃん」と思っていました。
でも今はこの言葉に感謝しています。
僕はその時自分の患者様のことを理解しようとしていませんでした。
とういうか理解しているフリをしていただけかもしれません。
当時の僕は講習会に行けば勉強をしているフリをができ
講習会で教わったテクニックを使い患者様がよくならない時は
教わったテクニックがイマイチだからだと思っていました。
「どんな疾患に有効なんですか?」
全く患者様を無視した言葉だと思います。
そもそもその人は何を目的にリハビリをしているのでしょうか?
その人が変えたいと思っている生活は?動作は?
その動作に必要な関節の動きは?筋力は?
その人の目的達成のために療法士の今の自分ができることは何か?
とにかく考えてみましょう。
「その人に対して必要なものは何か?」
とことん考えてみましょう。
でも何から考えていいかわからないですよね?
そこで考えるヒントを一つ。
僕らが対応する一番多い悩みは“動作”に関することだと思います。
動作をするには“関節の動き”が必要ですよね?
どんな動作にも最低限必要な関節の動きがあります。
動作の中で大きく動く関節は大まかに3つ
肩甲帯・股関節・足関節
です。
まずはこの3つを動作の中で動いているかをみてみましょう。
動作の中でみたら次は機能を見ます。
関節の機能を見るのは2つ。
他動運動なら関節可動域(ROM)、自動運動なら徒手筋力検査(MMT)です。
まとめると
- 患者様のリハビリの目的を明確にする
- 目的の動作を見るポイントは肩甲帯・股関節・足関節
- 機能を見る。方法はROM&MMT
となります。
あなたも
当たり前のことが当たり前にできるようになり
一緒に信頼される療法士になりませんか?
療法士活性化委員会
委員長 大塚 久